伊勢改二爆誕。
設計図2枚使う価値のある子......というか強すぎません?と思いこの記事を執筆するに至りました。
wikiの扶桑改二のコメント欄とか見てると、こう...なんか...ねえ?
私も幾分保守的な人間なので、アプデ直後に伊勢改二の5スロを見た時はなかなか受け入れられなかったのが正直なところです。
今日はその伊勢改二という運営の判断が妥当なのかどうか考えていきます。
この記事を読んで、5スロという文言だけで拒否反応を示したり、逆に運営が為すことは全て正しいと盲信したりしないようになってくれれば幸いです。
妄想及び運営への批判が含まれますので苦手な方はブラウザバック推奨します。
1. 鍵は扶桑型改二
伊勢改二によって瀕死に追い込まれた扶桑山城。
扶桑型の対潜能力が向上したからといってその差が大きく縮まることはないでしょう。
なぜ運営はこのような決断を下したのか、そしてなぜこれを快く思わない人がいるのか、この対立を紐解く鍵は扶桑型改二の立ち位置をどう捉えるかによるのではないかと思います。
- 4人しかいない航空戦艦はそれだけで価値がある。
扶桑型は火力が高く水上機運用能力も高いので活躍の場が普通にある。
(なので当然、伊勢改二は扶桑型と同程度の性能を持つべき)
- そもそも航空戦艦自体が落ち目であり、扶桑型を使わずとも別の戦艦を使えばよく、活躍の場は少ない。
(なので当然、伊勢改二は戦艦全体から差別化した性能を持つべき、
すなわち扶桑型より強くあるべき)
私含め懐疑派は扶桑型を1と捉え、運営側は2と捉えたのではないでしょうか(ホントゥ?)。
実際扶桑型を上手に使える場面はそう多くなさそうです(4-5潜水マスの敗北を消しやすくなるくらい)。
航空戦艦を使う時は 連撃+水戦 か 徹甲弾(三式弾)+水爆 といった装備構成が多いでしょう。
しかし前者は戦艦としての火力を下げることを意味し、後者は敵の対空が激しいマスでは使用できないというデメリットを孕んでおり、どうも噛み合いません。
また運営側としては数の多い旧式の戦艦(=性能低めで燃費の良い戦艦)を追加していきたいと考えているでしょうから、伊勢型には燃費ではなくオンリーワン性能を求めるのも不思議ではないはずです。
結論 : 現在の航空戦艦の状況を正しく把握しよう
2. 結局扶桑型提督は泣いて良い強さなの?
上では運営側が伊勢は扶桑型を超えるような強さを持つべきと考えていると勝手に断定しました。
本当にそうなのか扶桑改二と伊勢改二の強さを見てみましょう。
装備やスロットの話は勘弁してください。瑞雲任務サボってるんです...
高速化の画像も増強増設の点から載せていません。
上から見ていきましょう。
- 火力差は5。艦爆で駆逐艦を倒したり、イベ最終マスで割合ダメージで削ったりするのでこの差が大きいのか小さいのかは微妙なところです。
若干扶桑が有利っぽいですが、上で言ったようにこれなら航空戦艦にさせる必要はないですね。
- 伊勢改二の長所がもっとも現れています。伊勢の方が総合火力も制空能力も上です。
- 制空値が圧倒的に違います。火力差もありますが、随伴の空母の攻撃力が増すので艦隊合計で見たらさほど変わらないか、むしろ伊勢の方が都合が良いと思われます。
- 火力が下がる代わりに瑞雲が枯れても連撃等が行えます。
そこまでして潜水艦に執着する必要はなさそうですが......。
敵の対空が強くなければ火力の高い扶桑の方が有利でしょうが、見方によりけりです。
また扶桑型は対潜が強化されたのでこの点でも有利と言えます。
- 画像はないですが二人を高速化させたときを考えてみましょう。
スロット数の暴力で伊勢の方が火力が上になります。
ただこれも航空戦艦にさせる必要はあまりないと思いました。
その他三式弾やなんやかんやと考えられますがこの辺でお願いします。
以上の点から言えることは、航空戦艦で制空の補助をするなら伊勢の方が有利であり、扶桑が活躍する時はそもそも航空戦艦である必要がないときか局所的な場面(潜水艦が関わるとき)でのみと言えるでしょう。
結論 : (現時点では)扶桑型提督は泣いてええで。ワイの胸ならいくらでも貸すやで
3. 僕の考えた最強にちょうど良い伊勢改二
伊勢改二は5スロ等で他の戦艦との差別化を図ろうとしました。
ただ私を含めた5スロ懐疑派は思うわけです。
「4スロじゃダメだったの?」
アプデ前後の予測や感想を考慮してすごく無難?な性能を考えてみました。
正直代替案が無限にありますが、キリがないので以下の一例で話を進めて参ります。
- max火力88、射程中、艦爆・艦戦・艦偵搭載可能
運営の考えた扶桑型との差別化の一部ですが、これは優秀なので採用しましょう。
- 艦偵で弾着観測・連撃が可能になる。
忠実に明るくないので各所からツッコミを受けそうですが扶桑型の対潜強化よりはまともだと思っています。
これによって空母の装備枠に余裕を持たせることが可能になります。
- 艦爆や水爆を装備しても火力を上昇させない。
力の扶桑型を潰す方向に働くものはNG
- 特定の艦爆・水爆を載せることで通常より高い開幕攻撃力を保有する。
扶桑型と区別させるなら開幕攻撃を強くするのもアリだと思いました。
2番はまとめサイトで見かけたものですがすごく良いと思いました。
1,2番だけでも5スロにするよりはかなりまともな調整に見えます。
ただこれでは新たな問題が発生します。
- 4スロで艦戦を載せると火力が大幅に下がってしまい使いづらい。
目標はおおよそ敵旗艦の撃破ですからね。戦艦の火力が下がることは死活問題です。
そもそも主主偵徹という構成が完璧すぎるのが問題です。
- 装備の固定化が進む。
戦爆連合や主魚電CIを採用した経緯から装備構成に多様性を持たせたいという運営の意向を読み取ることができます。
伊勢を採用するなら 主主艦偵徹 と、艦偵によって伊勢の役割を明確にした分可塑性は欠けます。
- 艦爆が使われない。
開幕攻撃力を強化したからといって使われる未来が見えないです。
こういった点は5スロにすることで多くが解決できます。
また5スロにすることによって生じる問題は以下でしょうか。
- 他の(航空)戦艦との調整が大変
理由の中で最も大きく、かつ他の理由に影響を及ぼしうるものです。
扶桑型の強化は必須でしょうし、すでに改二のきている長門も相対的に燃費が悪くなってしまったので対応を検討すべきです。
その他伊勢の登場によって過去のものになった戦艦多数を救済する必要が出てきます。
- インフレへの懸念
伊勢の改装によって他の艦娘も強化するとなると全体的なダメージ量のインフレが起こります。
...といっても課金ガチャゲーではないので問題ないという考え方もできますが。
- 忠実との兼ね合い
運営は「if改装」を強調していましたが、「ifだからって5スロはないだろ」と言われても仕方がありません。
先に長門型の改二に5スロを実装していれば批判は少なくなっていたと思われます。
- 武蔵(大和型)のアイデンティティが損なわれる
武蔵の5スロには私も助けられました。
武蔵の特徴といったら5スロと答える人がほとんどだと思います。
そのアイデンティティを奪われたわけですから批判されるのも仕方ないのかもしれません。
こうして並べてみると5スロのデメリットって少しふわっとしたものが多いですね。
運営的には5スロにしてそのメリットを享受しつつ、他の戦艦との調整を行ってデメリットの一部を解決するという姿勢になるのでしょうか。
結論 : 5スロのメリット > 5スロのデメリット と運営は判断したはず
4. でもさ HUDA があるじゃん
札のシステムって普段使われない艦娘を使わせるという点ですごく優秀なんですよ。
これのおかげで
「もし伊勢が強くなくても札があるから結局使われる。だから伊勢はそこまで強くする必要はない。」
という主張ができます。
しかしこの意見に対して
「伊勢が強くなっても札があるから他の艦娘も使われる。だから伊勢を強くして問題ない。」
と返すこともできます。
またシステムの仕様上、艦娘の数が増えると使われない娘が出てきます。
戦艦は駆逐艦程ではないですが数が増えていくので、もし伊勢が強くなかったら使用されることはなくなってしまうでしょう。
結論 : 水掛け論になりかねないので札の観点から論じるのは頭がいいとは言えない
5. 運営擁護ばっかだね
ではここから少し批判する内容を書いていこうと思います。
伊勢の改二実装と同時に扶桑型が強化されていましたね。
まず対潜値の上昇に何か意味があるのでしょうか。
先制対潜攻撃ができない、ダメージの上昇も少ない、そもそも忠実から考えて戦艦が潜水艦を倒すのはおかしいといったことからこの修正は不可解です。
ちなみにwikipediaの扶桑のページには潜水艦に照射攻撃を行ったという記述がありましたが、撃沈したかどうかは不明。
山城のページに至っては潜水艦に攻撃を行ったような記述はありませんでした。
航空戦艦の役割として制空補助や敵潜へ攻撃するというのは上で書いたように確かに存在します。
ただ運営はそれ以外の役割を持たせようと考えなかったのでしょう。
「伊勢改二が制空補助特化なら扶桑型は敵潜だ」と思考停止して対潜値上昇に走ったのは非常に残念です。
また扶桑型の対潜値上昇は提督側へのパフォーマンス的な意味合いもありました。
運営としては「伊勢改二が扶桑型の役割を喰っていることは理解しているよ!」ということを提督に伝え、今後の扶桑型の修正を期待させるように仕向けたかったのでしょう。
ですがこれには重大な背景が描かれています。
なぜ運営は「扶桑型の相対的弱体化」に対し「ほとんど意味がない対潜値の上昇」を行ったのでしょうか。
もし運営が扶桑型のしっかりとした強化案を持っていたならわざわざ対潜値上昇を行う必要はなく、その強化案を伊勢と同時に実装すればよかったわけです。
私は伊勢改二を実装した段階で扶桑型の救済策を考えていなかったからだと推測します。
そうでないと戦艦の対潜値上昇というマイナスになりかねない要素を追加した説明がつかないからです。
着想から実装まで大量の時間を注いだのは知っています。
ただどれだけ時間を使っていても他の艦娘の強化策がまとまっていないなら伊勢改二は実装するべきではなかったと思います。
結論 : 運営は扶桑型の強化が必要なのは理解していたが、どうするかまでは考えていなかった可能性あり
6. おわり
よくよく考えてみると5スロにすることで生じるメリットも大きく、それ自体で運営を批判するつもりはありません。
ただ5スロの恩恵を得るには他の戦艦との調整が不可欠です。
運営は扶桑型の対潜値を強化して調整しようとしたのは批判されて然るべきだと思いました。
さてタイトルに戻りますが、伊勢改二の能力は運営的に正しかったのでしょうか。
わかるわけないんだよなあ
伊勢改二によって航空戦艦の評価が底上げされ、修正を重ねることで、装備の多様性や艦娘間のバランスに優れるゲームになってくれるかもしれません。
逆にほとんど手をつけずそのままになる可能性だって考えられます。
つまりこれからの修正次第というわけです。
そのため要望や批判を積極的に発言し、運営側に問題点をしっかり認識してもらうことが重要だと思いました。
ぐちゃぐちゃな文と構成なのによくブラウザバックせずここまで読み進めましたね。
誤字や私の説明が至らない部分、論理がおかしい点がございましたらご指摘の程よろしくお願いします。